こんにちは、
日常時と非日常という2つのフェーズをつなぐ「フェーズフリー」という考え方があります。
これを住宅に取り入れたのが「フェーズフリー住宅」です。
毎年各地で起こる様々な災害は、住まいに被害を及ぼし、生活に大小の困難を生じさせています。
大きな被害が報じられた後は、災害に強い家のニーズが高まりが、住宅の防災性能が注目されますが、
「防災住宅」と呼ばれるような家は、日常生活への制約が多かったり、高価であったりして、あまり普及していません。
被災地の復旧が進んで社会が落ち着きを取り戻すにつれ、住まいの防災への関心が薄れてしまうことも要因です。
「フェーズフリー」が提唱するのは、普段の生活がこれまでよりも暮らしやすくなる工夫が施され、
その工夫が災害時の被害を軽減したり、被害後の暮らしの助けになる住まいです。
特別な装備や建材を用いて災害時にのみ力を発揮する防災住宅ではなく、間取りや設計デザインの工夫の集積で、
日常時から非常時、そしてまた日常に戻るどのフェーズでも役に立つすまいがフェーズフリー住宅のありかたです。
それは生活しやすく安心な住まいを求める誰もが、手に入れることのできる住宅です。
フェーズフリー住宅では、普段の暮らしやすさを支え、かつ非常時の各災害サイクルに役立つつくりとして、
要素を5つにまとめて提唱しています。
天候に急変を素早く察知するため外の様子がわかるつくりとしたり、地震時に屋外避難が滞らないよう
複数の出入り口を設けるなど、多くの様々な工夫が考えられます。
読んでいただきありがとうございました。